移行期の中央アジアと人間の安全保障:2002年4月22日〜24日 |
開催趣意書 |
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背景 21世紀は「恐怖からの自由」と「欠乏からの自由」という二つの目標をより優先的に促進することが必要であるとの国連ミレニアム・サミットにおけるコフィ・アナン事務総長の呼びかけに呼応し、人間の安全保障委員会(CHS)は2001年、日本政府の支援を受けて、世界的な取組みとして発足した。またその背景として、最も深刻かつ広範な人間の苦しみと、人々が晒されている危険を実質的に改善するためには、国際社会の一致団結した取組みが必要であるとの認識が高まりつつあった。人間の安全保障委員会の基本的な考え方は、人間の安全保障が普遍的な概念であること、人々を中心に据えた考え方であること、そして相互依存的な要素で構成されているということである。人間の安全保障委員会の目標は、2003年にその任務を終えるまでに、開発問題と人道人道問題を統合し、すべての当事者に資する包括的枠組と政策ガイドラインを策定することである。その中で同委員会は、特定の状況についても取り上げ、人間の安全保障問題に関し有益な考察を試みるとともに、そうした状況にいかに対処するかについても検討を行っていく予定である。 提案 人間の安全保障委員会は、中央アジア諸国における国内的・国外的要因が国際社会の関心事項を形成している点に着目し、人間の安全保障上の観点から検討を行う必要がある地域であると位置づけた。中央アジアには多くの新興国があるが、それらの諸国が直面している問題は、地理的・歴史的な事情も相まって多くの場合状況が悪化している。地政学的・環境上の制約の下での長く困難な移行期と国境での紛争は、政治・経済・社会・文化面における人々の生活に悪影響を及ぼし、人々に対する危険と脆弱性を助長してきた。これらの地域の人々の安全に脅威を与えているのは、潜在的又は実際の紛争、避難民の増加、経済的困窮、失業、基本的サービスの悪化、人権侵害などである。 人間の安全保障委員会は、この地域の人々に会い、これらの危険を構成するさまざまな要因をより良く理解し、いかなる解決があり得るかを人々とともに考える。この目的を実現するため、人間の安全保障委員会は、中央アジアの5か国からの参加者が、委員会のメンバーとともに、人間の安全保障に関する共通の関心事項について検討するための円卓会議を開催することを提案する。人間の安全保障委員会がこの地域のニーズと状況に適合した提案を行い、また国際レベルでの実践的な行動に影響を得る政策提言を策定するにあたり、この会議は多大な貢献となることが期待されている。 開催地及び期間 本円卓会議は、2002年4月22-24日、トルクメニスタンの首都アシハバードで行われ、人間の安全保障委員会と、トルクメニスタン民主主義及び人権研究所及び国連開発計画(UNDP)が共催する。 参加者 本円卓会議には、各国の政府及び市民社会から様々な分野を代表する5名までの参加者が招待される。この5名には、人権やジェンダーなど、人間開発と人間の安全保障に関する問題に対する知識と経験の深い参加者が選ばれる。各国に駐在する国連の調整官がそれぞれの国の参加者を認定し招待状を送付し、参加者は個人の資格で出席することとなる。 本円卓会議には、国連機関、世界銀行、アジア開発銀行(ADB)、欧州安全保障協力会議(OSCE)、国際議員連盟(IPU)、イスラム会議機構(OIC)、イスラム開発銀行(IDB)など、中央アジアに関心を有し活動を行っている機関及び団体からの代表も参加する。人間の安全保障委員会からも数名の委員が参加し、参加者は合計60名程度になる予定である。 開催手続 中央アジア地域からの参加者への招待状は、各国駐在の国連調整官より送付される。UNDP事務所は、移動手段やチケットの手配等を行う。費用はすべて開催者が負担する。 地域外からの参加者や機関に対する招待状は、ニューヨークの人間の安全保障委員会事務局から送付されますが、旅費は自己負担となる。 移動手段、ホテル予約、及び登録などについての情報は、招待状とともに送付される。入国査証は、UNDPアシハバード事務所がトルクメニスタン共和国入国管理局に提供する参加者リストに基づき、到着空港(又は国境)で発行される。 会議要領 人間の安全保障委員会は、本会議の前に、中央アジア地域が抱える人間の安全保障上の諸問題についての背景資料を作成し、この資料に基本となる議案が提示される。会議を有意義なものにするため、参加者は、経済、社会、文化面における各議案の主要な要素に沿って、発言を簡潔にまとめることが求められる。参加者にとり特別な関心事項が議題以外にある場合は、その議案について討議される可能性もある。 本円卓会議の議論は、予め指名された司会者が進めることとする。本会議は、自由な意見交換を目的としており、またその非拘束的な性格上、最終的な宣言や結論は予定されていない。 2002年2月12日 人間の安全保障委員会 |
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