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ロックフェラー財団ホームページ

2001年6月6日

人間の安全保障委員会
委員各位
グリーンツリー・センター
ニューヨーク



親愛なる委員の皆様、

ロックフェラー財団を代表して、人間の安全保障委員会の初会合へのご出席を歓迎いたします。委員会の企画グループの要請において、ロックフェラー財団はこの委員会に対する資金的サポートと後方支援を行っています。

なぜロックフェラー財団がこの委員会の設立を支援しているのか。それは、ロックフェラー財団が世界中の貧しい人々や排除された人々の生活を向上させ、人生を豊かなものにすることを使命としているからであります。こうした使命を追求するにあたって、ロックフェラー財団は、グローバル化が進む中で社会的に弱い立場にいる人々の「人間の安全保障」を確保することが重要であるという認識を強くして参りました。昨夏、(公的・私的立場からなる)非公式な企画グループが結成され、独立した世界規模のイニシアティヴにより人間の安全保障を推進する行動を起こそうとの計画がなされました。緒方・セン両共同議長のリーダーシップと素晴らしい委員の参加を確保し、委員会の使命を定めるにあたっては、国連、各国政府、民間機関等を含む幅広い協議過程が必要でした。日本政府その他の委員会を独立したものとすべきとの意思と、右委員会を支援する意思に基づき、ロックフェラー財団は喜んで委員会の当初資金の支援を行うこととなりました。

ロックフェラー財団は、人間の安全保障委員会が次に述べる3つの重要な分野について、自らその意思決定をするものと考えています。


行動:人間の安全保障委員会の目的は、地に足のついた活動や、政策の改善や、資源の動員といった行動を促進することにより、市井の人々、特に世界中で不利な立場に置かれた人々の人間の安全保障状況を改善することにあります。私たちは委員会が行動志向であることを強く支持するものであり、委員会が単にまた一つ報告書をまとめるためのものであるとは考えておりません。

知識:信頼をおくに足り、明確であり、鍵を握る人々に行動を起こさせるためには、人間の安全保障委員会の活動は知識に基づいたものであるとともに、人間の安全保障の定義、概念、プライオリティが明確でなければならないと考えます。子のことは純粋な学術的研究を必要とするものではありませんが、多様な意見を尊重し、幅広い協議を必要とするものと考えます。こうした理由から、コモン・セキュリティ・フォーラムのサラ・エディソンが参考資料として作成した「人間の安全保障:」詳細注釈付国際文献目録」は称賛すべき研究結果であると考えます(配布資料)。

戦略:いかなる計画も適切な戦略がなければ成果を達成し得ません。委員の皆さんは委員会について多くの質問をお持ちのことと思います。また、今後委員として尋ねられる質問には明確に答えられることをお望みと想像します。私たちは今その答えを持っているわけではありませんが、少なくとも、過去の10の同様の委員会が直面した課題を分析することにより、いくつかの鍵となる問題を特定しています。これらの戦略的問題を第1回会合で議論し、可能な範囲で解決していくことが、委員会の優先事項に取りかかるきっかけとなるものと考えます。ご参考として、サンジーブ・カグラム教授の戦略的課題に関するノートをお配りすることとします。

人間の安全保障委員会の設立により、ロックフェラー財団は、世界中の多くの人々の日々の暮らしを大きく変える独立した世界規模の取組みを支援するという公約を果たしたこととなります。私たちは委員会が独立したものであることの重要性を認識し、委員会がその使命を果たせるよう、引き続き全面的に支援を行う所存です。

ありがとうございました。


敬具

リンカン・チェン
Executive Vice-President for Strategy

企画グループメンバー

山本正:日本国際交流センター
武見敬三:日本国参議院議員
高須幸雄:日本国外務省国際社会協力部長
リンカン・チェン:ロックフェラー財団
ピーター・ガイトナー:ロックフェラー財団
バリー・ゲイバーマン:フォード財団



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